こんにちは！
「すてきな保育士の仕事」を運営しておりますＨＩＲＯＫＯです。
私は保育士として、区立・私立の認可保育園での勤務経験を持ち、認可外保育園を7年間運営者しておりました。
現在は子育てをしながら保育士の相談を受けたり、サイトの運営をしています。
毎月、勤務時間内に月案・週案の作業が終わらず持ち帰って夜中に作業するという繰り返し。
「いったい、他の園ではどのようにしているの？」
と感じる方も多いはず。
作業効率や人間関係、保育に真摯に向き合っていない・・・など
今の勤務先が辛いと感じているあなた、
他の園の状況を知る事で自分の立ち位置を知ることができます。
すぐに転職！を考えない場合でも、転職エージェントの担当者からは他園の情報をたくさん聞く事ができます！
当サイトおすすめの信頼できる転職エージェント「マイナビ保育士」でも、所要時間1分の会員登録完了後に求人検索や無料相談ができます。
毎月の月案・週案、今回はどういうものにしたら良いか毎回悩まれている保育士さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、この時期の年齢に合った月案と週案の文例について取り上げます。
是非参考にしてみてくださいね！
月のねらい
・一人ひとりの気持ちを受けとめ、保育者との信頼関係を築き、安心して過ごせるようにする。
・潜在危険を意識し、危険のないように配慮する。
ねらいへの配慮
・子が安心できるような声かけや表情で接する。
子が楽しんで過ごせる経験を少しずつでも多くしていけるように一緒に遊んだり、周りとのかかわりが自然ともてるようにしていく。
・あらかじめ担任間でしっかり把握しておき、子に目を向けたり声をかけていけるようにする。
生活・遊びのねらい及び環境構成
〈情緒・人間関係〉
・新しい環境や保育者に慣れ、落ち着いて過ごす。
・笑顔であたたかく受け入れる。
・子どもたちが関心ある遊びを設定し、安心して遊べる空間づくりをする。
〈一日の流れを知る〉
・はじめからこまごまと伝えすぎるのではなく、おおまかな流れを伝えておき、後は動いていくなかでその都度声にしてわかりやすく伝えていくようにする。
・写真や絵などを用いて、視覚的にわかりやすく伝えられるようにする。
〈危険な場所や約束事を知る〉
・遊びを設定していく段階で危険のないような環境設定を心がける。
（テープルが窓際に置いてあったり、倒れやすい物がそのままになっていたりなど）
・どのようにすることが危険なのかなど、子どもにとってわかりやすいように実際に見せながら伝えていく。
〈好きな遊びを見つけて楽しむ〉
・子にどのような遊びがあるのか、劇などを通して知る機会をつくり、遊びへの興味を促していく。
・ペープサートやパネルシアターなど見る機会を多くつくっていき、それらを楽しんでいくことで保育園に楽しんで来られるようなきっかけづくりをしていく。
〈動植物や自然に触れて楽しむ〉
・園庭（公園）では、桜の花びらやタンポポなどを使って砂のケーキ作りをしたり、子が摘んだタンポポを部屋に飾るようにしていく。
・うさぎを構の中に放し、直に触れたり餌をあげられる機会を作り、より身近な存在にしていく。
・園外では、タンポポなどの草花が多く咲いている場所を実踏しておく。
冠などを作り、タンポポへの興味や関心を高めておき、十分に楽しめるようにする。
活動内容
運 動 走る （追いかけっこ）、固定遊具
歌・音楽 「チューリップ」「先生とお友達」「こいのぼり」
遊 戯 「パチパチマン」
お話し他 「はなさかじいさん」「赤ずきん」
折り 紙 うろこ（三角折）
絵 画 自由画（クレヨン）
5領域の視点
対人・情緒
・新しい環境に戸惑っていないか。
・新しい保育者とのかかわりを楽しめているか。
・困ったことを声にできるか。
・自ら遊びを見つけ楽しめているか。
・スムーズに登園できているか。
生活・健康
・クラス・チーム・部屋がわかっているか。
・マークシールを覚えているか。
・活動の流れをわかっているか。
・着替えへの意欲があるか。
・意欲的に食事をしているか。
・自らトイレに行き、自立しているか。
言葉・理解
・話を聞き、理解することができているか。
・保育者や友達との簡単な会話ができているか。
・発音はどうか。
・うろこの作り方を理解できているか。
運動
・折り紙の角と角を合わせられているか。
・意欲的に身体を動かしているか。
・固定遊具で遊べているか。
・三輪車がこげているか。
表現・感覚
・動植物への興味はどうか。
・歌に親しみ、楽しめているか。
・遊戯を楽しめているか。
・自由に描くことを楽しめているか。
・表現遊びに楽しんで参加できているか。
行事
・入園式
・身体測定
・誕生会
・避難訓練
配慮事項
〈情緒・人間関係〉
・一人ひとりに目を向けていき様子を把握したり、大人の表情にも気をつけていく。
また、あわただしく動いてしまうのではなく、ゆったりとした動きやかかわりを心がける。
自ら楽しめている子は見守りながら、特に不安定であったり不安そうな表情をしている子に対して関わっていくようにする。
そのような子に対しては、大人を介して遊んでいきながら自然と少しずつ他児とのかかわりも持てるようにしていき、楽しいと思える時間や楽しんで過ごせる経験を多くしていく。
・なぜ不安なのか理由を考えながら一人ひとりの気持ちを受けとめていく。
意識的に簡単な会話をするなどコミュニケーションをとっていくようにする。
「～したらママが来るからね」などと必ず迎えがきてくれるといった安心感や、子が保育園での生活に対して見通しをもてるような声かけや関わりを心がけていく。
〈一日の流れを知る〉
・一日の流れを視覚的にわかりやすく伝えていく。
生活の節目節目で子が戸惑うと予想されるところには大人がそばにいたり、子が戸惑う前に声をかけるなどしていく。
・その都度、丁寧に関わっていくことで経験を通して覚えていけるようにし、「すごいね、覚えたね」などと子の姿を認めていくことで自信につなげていく。
〈危険な場所や約束事を知る〉
・あらかじめ担任間で把握しておくようにし、走らないことや高い所に上らないことなどポイントとなることをしっかり伝えていく。
伝えたからといってすぐに理解できているわけではないので、その後の大人の意識を高くもち、子の様子を見守り、その都度思い出せるような関わりをする。
・実際に大人が見せることで、なぜ危険なのかということが感じられるようにする。
守らなければいけないということばかりではなく、楽しい遊びがあるなかでそのことを守らないと楽しくなくなってしまうということも伝えていく。
〈好きな遊びを見つけて楽しむ〉
・一人ひとりの様子を見守りながら、遊べていない子や遊び込めていない子に対して、どのような遊びがあるか見て回る。
自分の好きな遊びを見つけていくようにしたり、さまざまな遊びを一緒に楽しんでいくなかで楽しく遊べる経験を多くしていく。
・楽しい遊びにぐいぐい引っ張っていくことで、楽しいと思えるような雰囲気づくりをすることにより遊びに対しても興味をもてるようにしていく。
遊びに自分から入れる子、入れない子と、担任間で役割を分担してかかわっていく。
〈動植勧や自然に触れて楽しむ〉
・うさぎを柵内に出した後は手を洗うことやその後の園庭の掃除など清潔面にも気をつけていく。
・部屋に飾った草花などが枯れたままになっていることのないように、子の興味とともに大人の意識も継続させていく。
・園外では並んで歩くということを事前に室内や園庭などで経験しておく。
また、危険についてもしっかり伝えておくようにする。
大人側の意識を高くもつことや子が楽しい目的意欲をもつことで危険や約束事に対する意識も高められるようにしていく。
特に気になる子への配慮事項
・新入園児……一人ひとりの様子を把握していく。
不安感の強い子に対しては慣らし保育期間であり、「ご飯食べたらママ来るからね」といった安心感のもてるような声かけを多くする。
簡単な会話を意識的にしていくことでコミュニケーションを多くとっていけるようにしていく。
また、少しでも楽しく過ごせる時間をつくり、心が落ち着ける時間をつくれるように心がけていく。
・進級児……新しい環境や担任に対して少しずつ慣れていけるようにしていく。
気持ちを受けとめつつもそのことばかりにならずに楽しい遊びなどを通して気持ちを切り替えていけるような関わりをしていく。
場合によっては無理はせず、慣れた担任との関わりを通して気持ちを切り替えられるようにする。
