こんにちは!
「すてきな保育士の仕事」を運営しておりますHIROKOです。
私は保育士として、区立・私立の認可保育園での勤務経験を持ち、認可外保育園を7年間運営者しておりました。
現在は子育てをしながら保育士の相談を受けたり、サイトの運営をしています。
保育士現役中は特に、自分も含め周りの保育士の人間関係の悩みや仕事の悩みに日々向き合っていました。
保育士の悩みに寄り添い、保育士が気持ちよく働き、さらに活躍できるようサポートを行っております。
保育士に憧れてせっかく取った資格を、悩みで無駄にしない為に、今いる環境を変えてみるのも一つです。
すぐに転職を考えない場合でも、転職サイトのコンサルタントへ相談することで今の立ち位置を知る事ができます!
魔の2歳とは良く聞く言葉です。
誰にでも訪れるイヤイヤ期ですが、早い子では1歳位から始まり子どもも。
ずっとイヤイヤが続くと、子どもに慣れている保育士でも「いつまで続くの?」と対処法がわからず疲れ切ってしまう方も少なくありません。
新人保育士さんは特に、イヤイヤ期の対処法がわからず悩んでしまいがちです。
1歳・2歳・3歳児のイヤイヤ期をするりと乗り切る対処法について考えていきたいと思います。
そもそもイヤイヤ期とは
2歳前後のイヤイヤ期、どんな言葉がけにも「イヤ」優しくしても「イヤ」と返されてしまうと、思わずこちらもイライラしたりしてしまいます。
私の事が嫌いなのかな・・と思ってしまう保育士も少なくありません。
イヤイヤは「反抗」と思われがちですが、「自我のめばえの一つ」です。
自分でやりたいのにできない、その葛藤が「イヤイヤ」という表現方法になっています。
子どもの脳は未発達な為、自分の感情や気持ちをおさえることができません。
どうすれば自分の気持ちをコントロールできるかを学んでいる時期なのです。
いつまで続く?イヤイヤ期
一般的には2歳前後で訪れますが、早い子では1歳半から3歳児位まで続く子もいます。
言葉や表現方法もまだまだ未熟です。すぐに表現できことではないので大人は「成長の過程の一つ」ととらえ気長にみまもりましょう。
ベテラン保育士が教えるイヤイヤ期の対処法
ベテラン保育士の経験からイヤイヤに対する基本のステップをお伝えします。
- 静かな場所へ移動し落ち着かせる(落ち着くまで待つ)
保育園のお友達がたくさんいる場所から落ち着く場所へ移動させ、クールダウンするのを待ちます。
人が多いとイヤイヤに火がついてしまったり、静かな場所で、ゆっくり話せるような雰囲気をつくります。
- “イヤだった気持ち”に共感し抱きしめる
「いやだったよね」と共感し、子どもが落ち着くのを待ちます。
落ち着かない子どもには落ち着くまでなんども共感したり、おおげさに「そうだよね、イヤだったよね」と言うと共感してくれたと落ち着く場合もあります。
ここでのポイントは周りの大人が子どものイヤイヤに対して怒らないことです。
イヤイヤに対して叱ったり、「静かにしなさい」と怒ると余計騒いだりと逆効果になってしまう場合があります。
- 未来の楽しい見通しを伝える。
例えば、片付けを嫌がっている子に対しては子どもが楽しみにしていることや嬉しいことを先にみせます。
「片付けしたらおやつをたべようね」や「片付けしたらぶらんこに乗りにいこうね」などこれをしたら楽しいことが待っていると期待を持たせることです。
いろいろなイヤイヤの事例と対処法
時間内にやるべきことをやってくれない場合
保育園では集団生活。生活リズムもあるので、やるべきことをやってくれない場合はどうしたらいいですか? 21歳 保育士
保育園では着替えや片付け・手洗い・食事など順に進めていかなくてはなりませんね。
そんな時に自分だけ片付けしない、わざとふざける、など新人保育士は特に対応に困ってしまうことも多いですね。
そんな時は、子どもが楽しいことを一つ挟んで子どもの気分を変えてみることも一つです。
絵本を読んだり、歌をうたったりして、楽しい気分から物事を始めるとスムーズにいく事もあります。
やらなくてはいけないことを拒否される場合
やりたくないことを拒否した場合は、ここまでというルールを提示するのが効果的です。
例えば、滑り台をずっと滑っていて「お部屋に戻りたくない!」となった場合は、「あと1回滑ったら帰るよ」と回数で伝えます。
時計を見せて「長い針がここまで来たら帰るよ」などと見える形で示してみることです。
ポイントは見える化し決定権を与えるということです。
見える化することで、子どもは理解しやすく、主導権も自分にあると思い満足します。
まだできないことをやると言って聞かない時
できないけどやりたい!というのがイヤイヤ期の子どもの特徴です。
保育士の立場からすると特に忙しい時間帯で、時間が迫っていて焦るっている場合、ついついやってあげてしまうことも多いと思います。
しかし、そのやってしまったことが「イヤイヤ」になってしまったりします。
まだできないものをやりたいという場合は、
・本人にやらせてみて、「最後にお手伝いさせてね」と言って仕上げを手伝う。
・最初に大人が手伝い、「あとは自分できるよね」とその子ができる範囲を最後にやらせて
達成感を味あわせる
という方法をとってみることです。
理由がわからずイヤイヤしている場合
あるきっかけがあっても、イヤイヤしているうちに自分がどうしてこうしているのかがわからなくなる場合もあります。
そんな時はスキンシップをとったり抱きしめたり、声掛けするなどして待つことが大切です。
そうしているうちに子どもは自分の気持ちをわかってもらったと思い落ち着いてきます。
また、眠い・お腹が空いたなど生理的欲求が満たされていない場合もあります。
まとめ
いかがでしたか?イヤイヤ期の対処法は一つではありません。
これらを参考にしたり、自分なりの成功事例が見つかればそれを自分のストックにしていきましょう。
ついついイヤイヤ期の対応で疲れたり、イライラしてしまう事もあると思いますが、そんな時は「自分は今子どもの事に一生懸命になっている証拠なんだな」と自分を認め、褒めてあげましょう。
そうすることで保育士自身も気持ちが落ち着き、自分を大切にすることができます。
自分の充電をしっかり行うことで、また子どもに愛情を持って接する事ができます。