私は保育士として、区立・私立の認可保育園での勤務経験を持ち、認可外保育園を7年間運営者しておりました。
現在は子育てをしながら保育士の相談を受けたり、サイトの運営をしています。
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毎年の指導計画案、悩んでしまう保育士さんは多いのではないでしょうか。
この記事では、月齢に合わせたの年間指導計画の文例などをご紹介します。是非参考にしてみてくださいね!
保育目標
一人ひとりの発達・発育状況を踏まえ、基本的な生活習慣を養う
ねらい
Ⅰ期(4月〜5月)
一人ひとりの発達・発育状況を踏まえ、基本的な生活習慣を養う
Ⅱ期(6月〜8月)
梅雨期・夏期の衛生に留意し、水分や休息を十分にとり体調を整え、水遊び等を楽しむ
Ⅲ期(9月〜12月)
安心できる保育者との関係のもとで、食事・排泄などの活動を通して自分でしようとする気持ちの芽生えを大切に育てる
Ⅳ期(1月〜3月)
健康状態に留意しながら、外気にふれたりして、丈夫な体を作っていく
子どもの姿・ 活動
おおむね57日~6ヶ月未満
●睡眠と目覚めを何回も繰り返す
●首が据わり始める
●うつぶせになると頭を少し持ち上げる
●1回の睡眠時間が短い
○空腹やオムツが汚れることなどに不快を感じて泣く
○機嫌がいいときには手足を動かし、あやすと声を出したり微笑んだりする
○保育者の声や人の姿に反応し、追視する
○手でつかんだものを何でも口に入れようとする
○うつぶせにすると胸をそらせ手で支える
○あやすと声を出し、顔や手足、全身で喜びを表す
○寝返りをし始める
○目覚めているときと寝ているときがはっきりしている
●印はおおむね57日~3ヶ月未満
おおむね6ヶ月~9ヶ月未満
○腹ばいで近くにあるおもちゃに手を伸ばしたり、握ったりする
○お座りが安定し、手で伸ばして物をつかんだり、持ち替えたりする
○人見知りが始まる
○オムツがきれいになった事を感じ、喜ぶ
○手遊びやふれあい遊びを楽しむ
○保育者の姿が見えなくなると泣く
おおむね9ヶ月~12ヶ月未満
○睡眠時間が一定になる
○目的に向かってハイハイしたり、つかまり立ちから伝え歩きをし移動活動が盛んになる
○自分からいろいろなものに関わり、周りの物に興味・関心を持ち始める
○両手に物をもってたたきあわせる
○友だちが遊んでいる姿に興味をしめす
おおむね1歳~1歳3ヶ月未満
○午前中眠ることが少なくなる
○幼児食へ移行する、スプーンを使いながら手づかみで食べる
○一人歩きができる
○友だちが遊んでいるようすに興味を示す
○「ワンワン」「ブーブー」などの意味のある単語を言う
○手遊びや歌遊びを喜び、リズムに合わせて体を動かす
おおむね1歳3ヶ月~2歳未満
○午睡が一回になり、安定して眠れるようになる
○スプーンやフォークに慣れ、最後まで食べようとする
○友だちへの興味が増し、同じ遊びをする中で物を取り合う姿が見られる
○排泄したときに言葉や動作で伝えようとする
○手先を使った遊びに興味を示す
○保育者が読む絵本を笑ったりしながら聞く
環境構成と援助
おおむね57日~6ヶ月未満
○眠っているときは目を離さず、子どもの姿勢や寝具の状態に注意する(乳児睡眠表による10分毎のチェック)
○頭・首に注意しながら抱っこをし、情緒を安定させる
○一人ひとりの健康状態・発達状態を把握しておく
○清潔で安全な環境を整える
○愛情に満ちた接し方を通じて情緒の安定を図り、信頼関係を深めていく
○保育者との1対1のふれ合いを大切にし、視覚や聴覚に働きかけ、発語への意欲を高める
○腹ばいの時間を作り、目で追えたり、手で持たせたり、なめたりできるおもちゃを用意しておく
おおむね6ヶ月~9ヶ月未満
○子ども一人ひとりの感情の表し方を理解し、共感し受け入れ、安定できるように接していく
○興味や発達に合わせ、十分に運動できる環境を整える
○安全で活動しやすい環境を整え、寝返りや腹ばいを促していく
○一人ひとりの甘えや不安、欲求を受け入れ、除々に言葉と動作を結びつけて話しかけていく
おおむね9ヶ月~12ヶ月未満
○一人ひとりの生活リズムを把握し、落ち着いた雰囲気の中で眠れるようにしていく
○子どもの発見の喜びに共感し、興味を持ったものや指差しを大切に受け止め、丁寧に応えていく
○移動活動が十分に楽しめるように、斜面や広い空間を用意し、安全な環境を用意する
○色々な物を見たり触れたりする機会を多くもち、興味や関心を広げ、豊かな感性を育む
おおむね1歳~1歳3ヶ月未満
○ひとり歩きが盛んになるので、転倒など十分に注意しながら、探索意欲が満たされるようにする。
○保育者が絵本を読んだり、歌や手遊び・リズム遊びを一緒に行い楽しさを伝えていく
○排尿間隔を把握し、無理なくトイレに誘う
○甘えたい気持ちや欲求をしっかりと受け止め、安心して自分の気持ちを出せるようにしていく
おおむね1歳3ヶ月~2歳未満
○自分でしようとする行動が増えてくるので、自分でできた喜びが十分感じられるようにする
○言語の獲得がめざましく、物と名前を対応させながら覚えていくので、はっきりとした言葉で話すようにする
○大まかな運動とともに、手先・指先を使うおもちゃに触れさせる機会を多くする
○子どもが自分でしようとする時をあまり手を出さず、その行為が満足できるように見守る
食育
おおむね57日~6ヶ月未満
○授乳時は一人ずつ抱いて子どもの目を見て微笑みかけ、やさしく語りかけながら授乳を行う
おおむね6ヶ月~9ヶ月未満
○体調や発育状態を見ながら離乳食を無理なく進めていく
おおむね9ヶ月~12ヶ月未満
○健康状態に応じて離乳食を進め、食べることへの意欲を育てる
おおむね1歳~1歳3ヶ月未満
○自分で食べようとする意欲を大切にし、良く噛んでから飲み込む習慣がつくよう働きかける
おおむね1歳3ヶ月~2歳未満
○自分で食べようとする意欲を大切にしながら、スプーンやフォークを使えるよう個々に合わせて援助していく
健康・安全
おおむね57日~6ヶ月未満
○一人ひとりの子どもの健康状態を把握し、園生活になれて安定感を持って過ごせるようにする
おおむね6ヶ月~9ヶ月未満
○衛生的な生活習慣を身につけ、生理的欲求を十分に満たせるようにする
おおむね9ヶ月~12ヶ月未満
○家庭との連絡を密に取りながら、一人ひとりの健康状態を把握し、発育・発達に応じて係わる
おおむね1歳~1歳3ヶ月未満
○安全で清潔な玩具を用意する
おおむね1歳3ヶ月~2歳未満
○歩行の確立により、行動範囲が広がるため事故防止に努める
保護者等への支援
おおむね57日~6ヶ月未満
○家庭での生活状態を共有し、保護者の思いや不安を受け止め対応し、信頼関係を築き、子どもの育ちについて共通の理解をしていく
おおむね6ヶ月~9ヶ月未満
○離乳食の内容や状況について連絡を密にし、その進め方を園と家庭とで統一していく
おおむね9ヶ月~12ヶ月未満
○家庭でも、子どもとふれあって遊んでもらえるように手遊び・わらべ歌などの遊びを紹介する
おおむね1歳~1歳3ヶ月未満
○1日の生活リズムを整える事の大切さを知らせ、安定して遊べるよう協力してもらう
おおむね1歳3ヶ月~2歳未満
○自我の芽生えや、その大切さについて話し合う機会を持ち、どのように子どもの気持ちを受け止めていくか共に考えていく