保育士が毎日行う保護者対応。今回は新人保育士はもちろんベテランの保育士でも気をつけたい保護者対応について考えていきたいと思います。
保護者対応に疲れる前に、信頼関係が築ける話し方や考え方について解説します。
こんにちは!
「すてきな保育士の仕事」を運営しておりますHIROKOです。
私は保育士として、区立・私立の認可保育園での勤務経験を持ち、認可外保育園を7年間運営者しておりました。
現在は子育てをしながら保育士の相談を受けたり、サイトの運営をしています。
保育士に憧れてせっかく取った資格を、悩みで無駄にしない為に、今いる環境を変えてみるのも一つです。
すぐに転職を考えない場合でも、転職サイトのコンサルタントへ相談することで今の立ち位置を知る事ができます!
お悩み:保護者と良い関係を築きたい、保護者に好かれたい
保護者と良い関係を築きたいです。保護者に好かれる保育士になるにはどうしたらよいか教えてください。 20代 保育士
子どもをたくさん預かる保育園では毎日色々なことが日々おこります。
子ども達のケンカ、ケガ、忘れ物、伝言など保育士が保護者とやりとりしなければいけないことが日々たくさんあります。
保育士、保護者それぞれの性格も一人ひとり違います。
同じ伝言内容でも伝え方が良くなかったり、受け取り方によっては誤解が生じてしまったり・・
そんなことに悩んでしまう保育士も多いと思います。
今回は、保護者に好かれる保育士になるにはどうしたらよいかを一緒に考えてみましょう。
頑張って好かれる必要はない
保育士が保護者に好かれたい!と感じるのは当たり前のことです。
しかし保育士が保護者に好かれる為に無理な行動をする必要はありません。
保護者は保育士との良好な関係を望んでいますが、保護者が保育士に最も望むことはそこではないからです。
保護者が望む、保育士が一番大切にしなければいけないこと
保護者が保育士に望むことは、「子どもをきちんと見てくれること」です。
例えば、ケガなどが起こり、保育士がケガをした現場を見ていなかったことが続いたとします。
それなのに、会話など表面は保護者と保育士が良好な関係を築くことができても心の中は不信感でいっぱいです。
また別の例では、いつも言葉数が少ない先生がいたとしても子どもの日々の様子を短い言葉でもしっかり伝えてくれさえすれば信頼が生まれます。
少々愛想が悪い保育士だったとしても、その先生はいつも子どもの様子を見てくれるという印象があれば印象は良くなるでしょう。
保育士は子どもを預かる仕事です。安全対策をしっかりしてくれ、保育士の仕事をしっかり行ってくれれば、コミュニケーションが苦手な先生にも保護者は好感を抱くのです。
共感・肯定し、子どもの良い所を見つけてくれる先生が大好き!
人は皆自分を否定する人よりも肯定する人が大好きです。
人は共感してくれる人には安心感を抱くものです。
保護者も同じく、自分の話す事に共感してくれ、子どもの良い所を見てくれる先生が大好きです。
保育園は団体生活で自分の子どもだけを見てくれる場所ではない・・と保護者は頭で理解していても自分の子どもは可愛く心配になるものです。
いつも笑顔で過ごせているだろうか、ちゃんとご飯を食べているだろうか、寂しい思い・悲しい思いはしていないだろうか・・と常に考えています。
保護者は、団体生活を見守る保育士の先生にお願いするのは難しいとわかりつつも、「親に代わって子どもの姿を見て欲しい!」「子どもの様子を教えて欲しい」と思っています。
また、他の子と比べて出来ること・できないこと、団体の中で輝いている自分の子どもの個性も知りたいものです。
団体で光個性や長所は、家庭ではなかなか知ることができない為、特に知りたいものです。
その親の気持ちに一番答え、信頼感が増す時がお迎えの時の日々の報告の時間です。保育士は一度に何人も保育しなければならず毎日一人一人の保護者に十分時間をとって説明はできなくても、
・一日の様子
・最近できていること
・気になること
・家庭での様子
などを話すだけで信頼関係が築けます。
もし、パート勤務などで、担任ではなく送迎時に伝言などの仕事もない場合には、明るく挨拶をしましょう。挨拶は全てを助けてくれます。
担任保育士でない場合でも時々保護者と話す機会がある場合には、保護者の気持ちへの共感と肯定的な言葉をかけることで保護者はとても好感を抱いてくれるばずです。
言いにくい事を伝える時の伝え方
お迎えの時に話す内容は全てが良い事ばかりではありません。言いにくい事もたくさんあります。
そんな時は、こんな伝え方をすると誤解が少なく信頼関係がより深まります。
①子どもの長所やできること4つ
②言いにく、伝えたいこと(本題)
はじめに、子どもの長所やできることなど子どもや保護者にとって受け取りやすい良い情報を4つ以上伝えましょう。
相手の心の扉が開いた後に、その後言いにくいことを伝えます。
はじめから言いにくいことを伝えると相手は心を閉ざしてしまうので気を付けましょう。
仲良くなりたい場合には自分を開示してみよう
コミュニケーションの法則で、「知らないものは好きにならない」というものがあります。
もし、仲良くなりたい・話をしたい、という保護者がいればまずは自分自身を開示してみましょう。
おすすめはあたりさわりのないことで自分の意見を言ってみることです。
自分の意見を言ってみることで、人間性を知ってもらうことができます。
例:(保育士)「今日は寒いですね。」
(保護者)「本当ですね。春だけど冬物のコート来て来ちゃいました」
(保育士)「私もです!衣替えしたのにまた出してきちゃいました」
など、あたりさわりのない範囲でコミュニケーションをとりましょう。
ただ、急に関係を縮める事を考えると誤解や逆に距離を感じてしまうこともあります。
時間をかけて「いつも信頼できるな」と思われる保育士を目指すと、誤解がなくお互いが楽に関係性を築けます。
信頼関係には時間がかかる
信頼関係は時間をかけて築くものです。
日々の小さな積み重ねを続けることで信頼される保育士になります。
また、いつも保護者を応援する気持ちでいると発する言葉も変わってきます。
焦らずに日々発する言葉を大切に過ごしていきましょう。