3歳児 3月の月案・週案の文例

毎月の月案・週案、今回はどういうものにしたら良いか毎回悩まれている保育士さんも多いのではないでしょうか。

この記事では、この時期の年齢に合った月案と週案の文例について取り上げます。

是非参考にしてみてくださいね！

月のねらい

・一人ひとりの発達や情緒面・生活面を確認していく。

・室内の清潔を保つ。

ねらいへの配慮

・一人ひとりの発達や情緒面・生活面を確認していく。

・室内の清潔を保つ。

行事

・身体測定
・誕生会
・お別れ会
・避難訓練

活動内容

運　　動　大縄とび（ゆうびんやさん・大波小波）・巧技台
歌・音楽　「うぐいす」「春がきた」「世界中のこどもたち」
遊　　戯　今まで楽しんできたもの
お話し他　「はなをくんくん」「花さかじいさん」
折り紙　　袋折り
絵　　画　線遊び
恩　　物　第７

5領域の視点

対人・情緒　

・進級を意識してのびのびと過ごせているか。

・自己発揮できているか。

・集団遊びでの様子はどうか。（他児との協調性、リーダーシップ、トラブルになったときの様子、ルールを守れているか）

・自分より小さい子へのかかわりはどうか。

生活・健康　

・子の健康状態はどうか。（風邪、感染症）

・適宜トイレに行けているか。

・我慢していないか。

・箸を正しく持てているか。

・きれいになったことを感じられているか。（子からの発言など）

・大掃除への参加姿勢はどうか。

言葉・理解　

・集団遊びでのルールの理解はどうか

・袋折りを理解できているか。

・恩物での理解はどうか。

・色、数、形への理解はどうか。（１２色、１～１０、まる、三角、四角）

運動　

・大縄とびはどうか。（動いている縄をとべるか、大波小波、郵便屋さんの落し物）

・巧技台での様子はどうか。

・身体を動かすことを積極的に楽しめているか。

・園外での体力面はどうか。

・箸遊びでの指先の使い方はどうか。

表現・感覚　

・春の訪れを感じられているか。（発言・気づき…）

・線遊びの様子はどうか。

・恩物での表現はどうか。

生活・遊びのねらい及び環境構成

〈進級に期待をもち、自己発揮しのびのびと生活する〉　

・否定的な声かけは避け、「～だから大丈夫だよね」など意欲や自信につながる声かけを多くする。

・衣服の着脱や食事、排泄面など一つひとつ具体的に乳児との比較をすることで、個々の生活意欲につなげる。

また、４歳児との生活や遊びを通して、進級への期待につなげる。

〈正しく箸を持って食べる〉

・遊びのなかに箸遊びを多く取り入れていく。

全員が遊びのなかで経験していき、正しい持ち方をしっかり理解し、意識できるようにする。

・食事の前には全体でしっかり話題にしていき、箸を正しく持つという意識をしっかり促してから食事にしていく。

〈我慢しないで自らトイレに行く〉

・担任以外の先生（看護師など）に話をしてもらう機会をつくり、意識を高める。

・子どもの視覚にも入りやすいようにポスターを作り、常に意識できるようにする。

・必要に応じて声をかけていく。

〈園外保育に出かけ、春の訪れを感じる）

・園外で見つけた自然などは持ち帰れるものは園に持ち帰り、飾ったりしながら、子の興味が持続できるようににいく。

・春の訪れを感じられるような歌や絵本に親しんでいく。

春になるとどのようなものが出てくるのか考えた中で、それらを探しに園外に出かけてみる。

〈集団遊びを楽しむ〉

・全員で行う機会をつくり、皆で行うことの楽しさを感じられるようにする。

・鬼ごっこなどは十分に広いスペースで行い、思いきり走りまわれるようにする。

・簡単な集団遊び（ハンカチ落とし）などは室内でも積極的に取り入れていく。

〈運動遊びを意欲的に楽しむ〉

・縄とびカードを有効に利用し、子の意欲を高めていく。

・巧技台も全体で行うだけでなく、遊びの一つとしていつでも行えるように設定しておく。

配慮事項

〈進級に期待をもち、自己発揮しのびのびと生活する〉　

・２歳児が生活している姿を見て比較し、自分たちがお兄（姉）さんであることを意識し、自覚していけるようにかかわっていく。

特に子にとってわかりやすい生活面（食事・排泄）や情緒面ではよい意味で比較しながら意識を促していく。

自分たちより小さい子に対してのかかわり方（優しくかかわること）なども伝えながら、意識を高めていく。

・４歳児との比較では、食事や着脱を意欲的に行う姿などを通して期待感を促せるようなかかわりを意識していく。

「自分たちも年中組になるからできるんだ」などというような進級へのよい刺激を受けていけるようにする。

・まだまだ十分に自己発揮しきれていないような気になる子に対しては、大人の意識としてしっかりと目を向けていけるようにし、状況に応じてかかわりながら意識を促していく。

〈正しく箸を持って食べる〉　

・遊びや全体で話題にすることで意識を促していくが、そのときだけにならずに担任間でも共通意識をもち、継続してかかわっていけるようにする。

日々しっかり声に出して子にかかわっていくことで、「正しく持つ」という意識を定着していけるようにする。

特に気になる子へは、４・５歳児の担任にも声をかけておくとよい。

・一人ひとりに目を向けながら、気になる子に対してはできるだけそのつどかかわっていくようにする。

意識して持てている子などにはしっかり声に出して認めていくようにし、全体の意識も高めていけるようにする。

〈我慢しないで自らトイレに行く〉

・看護師などに話をしてもらうことで全体の意識を高めていく。

「我慢することは身体によくないこと」など保健的な意味も含めて意識を高め、担任間でも継続してかかわっていき、さらに子の意識を促していく。

・特に気になる子に対しては担任間でしっかり目を向けられるように意識する。

状況に応じて声をかけたり、しっかりトイレへ行くことのできたときには認め、一人ひとりの自信につなげていく。

〈園外保育に出かけ、春の訪れを感じる〉

・園外保育に出かけたときは、子が感じたことも含めて、大人がしっかりと春の訪れを感じられるようなことについて声に出して共感していけるようにする。

園外に出かけたときだけでなく、園庭などの身近な自然（桜のっぽみ・花壇の花…）についてもしっかり目を向けるようにし、季節の移り変わりを意識できるようにする。

絵本、紙芝居などで春の訪れを知らせるきっかけがあるとよい。

〈集団遊びを楽しむ〉

・遊びのなかに意識してたくさん取り入れていく。

自由遊びのなかでは経験の少ない子も出てくるので、全体でも行う機会をしっかりつくっていく。

大人も一緒になって楽しんでいくことで楽しさを大いに共感し、雰囲気を盛り上げていく。

参加できない子に対してなぜ参加できないのか考えていく。

それと同時にそのことばかりにとらわれず楽しい雰囲気を大切にし、子が自然と参加したくなるような雰囲気をつくっていく。

〈運動遊びを意欲的に楽しむ〉　

・近くのグラウンドなどにも出かけていき、広いスペースで十分に身体を動かせるようにする。

室内でも巧技台などを設定していくことで、自然に楽しめるような環境を整える。

動きが活発になることを予測して、危険性などに対しても十分に注意していく。

特に気になる子への配慮事項

・運動面…Ａ子・Ｂ子・Ｃ男

→　運動遊びを楽しむなかで意識して目を向けていき、積極的に誘い、行う捷会を多くつくる。

できないことを無理に行うのではなく、個々の発達を把握することで、できるところから無理なく行っていく。

できるという経験などからほめる機会を多くしていき、個々の自信につなげていく。

・情緒面…Ｄ子

→　状況に応じてなかなか素直に言葉にできないところがある。

泣いてしまうと何も受け入れられなくなるところがあるので、簡単なことでも言葉にできる経験を多くし、自信につなげたりおかしいことはおかしいなどとしっかり伝えていくようにする。

・排泄面…Ｅ男

→　目を向けながら必要に応じて声をかけていく。

進級を意識した声かけもしていき、意識を促してみる。