私は保育士として、区立・私立の認可保育園での勤務経験を持ち、認可外保育園を7年間運営者しておりました。
現在は子育てをしながら保育士の相談を受けたり、サイトの運営をしています。
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子ども同士の喧嘩やトラブル、日々頭を悩ませている保育士さんも多いと思います。
今回は噛み癖がある子どもの対応方法について一緒に考えていきたいと思います。
【お悩み】噛み癖がある子どもの対応方法
30代 公立保育園 保育士
担任をしているクラスで噛み癖がある子どもの対応での相談です。
今年度から園長先生が変わり、噛みつきなどがあった場合は双方の親御さんへ名前を伝えるようになりました。
何度も噛む子どもがいて、保育中も止められない事が何度も起こりました(ひどいときは週に3回以上、月に6回以上)。
噛んだ子のお母さんは、噛まれた側の保護者に謝る日々が続きました。
子どもの噛み癖が治らないことでその保護者は退園まで考えるなどとても疲弊していました。
園内でも相談しましたが、お母さんは何度も区の相談員へ相談へ言ったり、発達相談の相談員へ相談に行って下さいました。
保育士の立場からすると、保育園側の対応が後手後手になり、園側の知識不足や頼りなさを感じることも多々ありました。
結局、保育課や保護者が相談に行った発達相談の担当者から園へ連絡が入り、改めて噛む事への対応(保育園の保育環境を変えるなど)を考えて下さることになりました。
噛み癖が2ヶ月以上続いた為、保護者対応も大変でした。
もう少し早く対応できなかったかと思ってなりません。
1.保育園内で対応策を考える
始めは担任間の中で大丈夫だと思っていたことも、事が大きくなるとクラスだけでは難しい場合もあります。
そんな時は、園長や上司などベテラン保育士へ相談しましょう。
環境設定や時間割について無理がないかなど、クラスだけでは解決できないことを園全体をもう一度見直すことで解決できる場合があります。
2.園内で解決できない場合は、自治体(発達相談員・保育課など)へ相談する
保育園全体で解決できない場合は・・・
自治体の発達相談員・保育課へ相談してみましょう。
自治体の発達相談員・保育課の介入で変わったこと
●介入以前:噛んだ子へは厳しめに叱る
●介入以後:厳しめに叱ることを辞め、「噛む」ことに代わる言葉や行動を教えて行く
という方向になりました。
◆要約
園や園長の方針に疑問を感じた時
↓
行政の保育課や発達に詳しい相談員へ「保育の仕方や子どもの対応の方法」などを聞く
↓
行政側で疑問を感じた場合は対応してくれる。
結果、噛んだ子は噛み癖もすくなくなり、親御さんの疲弊具合も少なくなりました。
【注意!】行政に伝える前に大切なこと
保育園で解決できない場合に、行政に報告しなければいけないと思う時に最も大切なことがあります。
それは、
事実(証拠)を確認する
ということです。
憶測などで報告をしていまうと、多くの人をトラブルに巻き込むことになりますし、
なにより報告した人の信頼性も歪んでしまいます。
必ず、事実を確認し、行政に報告しなければならないことなのかもよく考えましょう。
まとめ
保育現場は人と人が関わり合う職場であり、仕事です。
子どもや保護者の気持ちを気が付かない先生もいれば気がつく先生もいます。
ふとした表情や行動に自分だけが気がついていることもあるかもしれません。
もしかしたら、園にいる他の保育士が気づかず、あなた一人が気がつくという場合もあります。(小規模園など保育士が少ない場合は特に)
一人の保育士の気づきで救われる人がいるかもしれません。
「入社したばかりだから・・・、新人だから・・・、偉そうにできない・・・」
そう思うかもしれませんが、人は育った環境も違えば、経験してきたことも人それぞれ違います。
きちんと事実を確認し、園や上司の行動・方針に疑問を感じる場合は行政の相談員への相談もしてみるのも一つです。